学校の博物館…学校の歴史を知って教育の大切さを考える ~京都市学校歴史博物館へ行ってみた~

学校薬剤師

※商品紹介にアフェリエイトプログラムを利用しています※
京都市学校歴史博物館へ行ってきました。

京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館

建物は、昭和初期の鉄筋コンクリート校舎である元開智小学校。
そして、どこの学校にもいらっしゃった二宮金次郎さん。

京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館

当時のままの階段や廊下。
こんなものも。

卒業制作。
そういえば、私もやりました。母校にも残っているのかな。

昭和40年後半をイメージした教室。ノスタルジック~。若い人達はエモいと言うのかしら。

京都市学校歴史博物館

館内は、京都市の学校が所蔵してきた教育に関わる歴史資料や美術工芸品を展示されています。

京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館

昔の教科書や教材がずらり。
石板も。実際に書いてみることもできます。

学校給食の歴史も。
学校薬剤師としては興味深いです。(「学校薬剤師と給食…学校薬剤師は給食調理室にもお邪魔します」)

京都市学校歴史博物館 学校給食
京都市学校歴史博物館 学校給食

京都では、番組小学校と呼ばれる日本で最初の学区制の小学校がつくられました。
そして、それは官(政府)によるものではなく、町衆をはじめとする民によるものでした。

幕末の動乱による戦禍、明治維新による東京奠都(新たに都を置くこと)により、京都は衰退の危機にありました。しかし、町衆をはじめとする明治の先人達は、厳しい状況下にもかかわらず、京都の復興のため、都市基盤の整備や勧業政策など様々な近代化政策を実施しましたが、中でもとりわけ力を入れたのが“教育”でした。我々の先人達は、「まちづくりは人づくりから」の信念により、明治5(1872)年の学制公布に先立ち、明治2年に日本で最初の学区制小学校である64校もの「番組小学校」を開校させました。
京都市学校歴史博物館HPより


“教育”こそが発展への道…先人達の思いに胸を打たれます。
“教育”は“受験”の為のものではないよね…。

奇しくも、その後読んだ本。

夜間中学校の物語。
時代もののイメージが強い高田郁さん、現代もので泣かせてくれます。

お恥ずかしいことですが、夜間中学校は戦中戦後、昭和の混乱期に学ぶ機会を奪われた方達の為の学校…という認識でした。
ですが、義務教育未修了者は約90万人。(2020年)
約9割は70-80歳代以上ですが、若い世代にも一定数存在するという事実。

このお話でも、教育(学ぶこと)の大切さを感じました。

「学び」とは、誰にも奪えないものを自分の中に蓄える、ということなのか。
誰のためにでもない、自分のために。
自分の人生のために。

全ての人が、安全・安心な環境で学ぶことができますように。

コメント