涼から温へ…お家で焙じ茶

漢方

今年は残暑が長びき、暖かい日が続いた故か、あっという間に12月です。


我が家のお茶は、春から夏に向かう時に麦茶かハト麦茶、秋から冬に向かう時に焙じ茶…と切り替えています。
身体の熱を冷ますもの(涼性)から、身体を冷やさないもの(平性~温性)に変えていく感じ。

実家が茶処で(10年ほど前までは茶摘みもしていました)、いただきものの緑茶が沢山あるのですが、緑茶は涼性。
冬場は熱めで楽しんだとしても、飲み過ぎには注意です。
でも、本当に沢山残ってて。中には賞味期限が過ぎたものも。以前、製茶工場の方から「茶葉はずっと使えるよ。新茶の季節には風味がまたでる。」と聞いて(本当か?古い茶葉でそう感じたことはないけど)、何となくそのままに。


で、どうしようかと思った時に「茶葉を焙じたのが焙じ茶だよね」と。
検索で(便利な世の中だ)、同じ事考える人が沢山いることがわかり、勇気を得てフライパンを手に…。

茶葉を焙じる

焦がさぬよう弱火で緑茶を炒り、香りが出てきた頃に少しだけ強火に。
心もち早めに日を止めて、あとは予熱で。

焙じ茶と緑茶
焙じ茶と緑茶


…出来た!うん、ちゃんと焙じ茶。(う~ん、ちょっと写真が…。)
いや、むしろスーパーの徳用焙じ茶では味わえない深みのある味。そりゃあ、緑茶にする茶葉の方が上等だもんね。

そして何より台所から広がる茶葉の香りにほっこり。
香りは“気”の巡りを良くします。

できた焙じ茶と蜂蜜で、蜂蜜焙じ茶オーレを。
蜂蜜を加えて、心にも体にも潤いを…。

12月は「師走」の名の通り、年の瀬で誰もが走り出しかねない月です。
ですが木々は葉を落とし、動物達は冬籠りをする「静」の季節でもあります。
温かいお茶で、ちょっと一息。心静かな時間を大切にしたいものです。

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