秋晴れの平日に、奈良の牽牛子塚古墳を訪れました。
あさがお塚とも呼ばれる、特徴的な八角形の墳丘が復元されたと地元紙で話題になって以来、ずっと行ってみたいと思っていました。
気付けば既に一年半あまり。月日が流れるのは早い…。
ちなみに、“あさがお”と呼ばれているのは、八角形が朝顔の花弁と似ているからです。
そして思い出しました。朝顔の種子は生薬にもなることを。
そう、朝顔の種子の生薬名は“牽牛子”。別名とはいえ“そのまんま”です。
※朝顔の種子(牽牛子)は強力な下剤です。昔から作用が峻烈で扱いにくい生薬の一つとされています。
「近くに駐車場やトイレがないらしい」と夫。
道の駅に車を停めて歩くつもりでしたが、そこに向かっている途中で「牽牛子塚古墳駐車場」の文字を発見。
ここで停めて歩いた方が、道の駅からよりも近そうです。(多分…。)
随分とトイレの心配をしてくれているので、ありがたくお借りしました。
車道を歩いていると、何気に道標が。
観光地にする気はないであろう(しなくていいと思うけど)道の先は、ちょっぴりハイキングの様相。
牽牛子塚古墳に辿り着く前に、別の古墳が。
真弓鑵子塚古墳。
英語表記があって良かった。でないと、読めなかったです。
ただし、民有地内なので見学不可。以前に飛鳥を訪れた時も感じましたが、改めて日常生活の中に古墳が存在しているんだと思いました。
先に進んで…到着。良い眺め。
そして…トイレあるじゃん。
牽牛子塚古墳は、二度天皇の座につかれた皇極・斉明天皇と娘である間人皇女のお墓です。
八角形の墳丘は古代天皇家の象徴だそうで。依然訪れた天武・持統天皇陵(「古墳めぐり 飛鳥をぶらぶらしてみました」)も八角墳でした。
その牽牛子塚古墳の傍にもお墓が。(うまく撮れてなかった…。)
越塚御門古墳です。斉明天皇の孫娘である大田皇女のお墓です。こちらは方墳です。
石室の特別公開は事前予約らしい。
石室内の特別映像は外からも観えるようになっていますが、格子越しで覗き見してるみたい…。
来た道をテクテクと戻り、道の駅でお買い物をしました。
シークァーサー、実を見たのは初めてかも。ちょっと思ってたのと違いました。
モリモリの生姜を見ると、つい手がでます。
こちらもつい…。
当帰葉のハーブソルト。当帰葉の風味が一人勝ちしている訳ではないのですが、チキンソテーに使うと美味でした。
陀羅尼助飴。
陀羅尼助を彷彿とさせるような小さめの飴。
思った程には生薬の風味はなく、甘くない黒飴という感じ??
仕事柄か、つい薬関係のものに目がいってしまいます。
それだけ、奈良と薬の関係が深いのかもしれません。
この日は、古墳の近く(と言っていいかな)にある薬の博物館にも行きました。
そのお話はまた今度…。
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