友人の誘いで常滑市へ行ってみました。
「焼き物の街を散策しようよ」と言われたのですが、「どこ?その街?」と言う無知な私・・・。
ちらりと検索すると、愛知県の知多半島にある焼き物で有名な街らしい。
「常滑焼」といって日本遺産にもなっているそうで、「おばあちゃんの家とかに必ずあった赤茶色の急須、あれだよ。」と友人。
・・・取敢えず行ってみよう!
駅前には、早速「焼き物の街」らしい案内塔が。
常滑で昔から造られていた焼酎瓶がデザインされています。
駅からしばらく歩くと、猫の焼き物が並ぶ通りにでました。
常滑は国内最大級の招き猫の生産地だそうです。
実は検索をしていて一番気になったのが案内所のパンフレットにも載っているこの招き猫。↓
「とこにゃん」と言うらしい。どこかにも似たようなニャンコがいた気がしますが・・・。
「とこにゃんはどこだ~」と言いながらも、久しぶりの再会で歩きながら話に夢中な私達。
気がつけば、土管の坂道に。
土管は明治時代に数多く作られたものだそうです。
そこから少し歩くと登窯へ。8つの窯と10本の煙突が特徴。
斜面を利用して燃焼ガスの対流により高温を保てるようにしたみたいです。これで大量の陶磁器が焼成されたのでしょうね。
この窯の他にも、常滑の街には陶磁器を焼成していた工場やレンガ煙突が残されています。
時代の流れで、当時の面影を残すばかりですが・・・。
そして「INAXライブミュージアム」へ。
土管を焼いた大正時代の窯と建物がそのまま博物館になっています。
お隣には「世界のタイル博物館」も。確かにタイルも「焼き物」ですね。
階段にも素敵なタイルの装飾が。
他にもタイル装飾品、世界の歴史的なタイル・・・等々、素敵な展示物があったのですが、私が一番観たかったのはこれ!
陶磁器製便器の生産が盛んになったのは明治時代半ばからだそうで、吸水性のない陶磁器の使用は衛生的にも理に適っていると思います。
同じ絵柄の大便器と小便器のセット。ちょっとした芸術品ですよね。
トイレにまで日本人の「おもてなし」の心を感じますが、あまりに高級感溢れていると落ち着かないかも・・・。
ところで、再び「とこにゃんは、どこだ?」と。
地図を片手にウロウロして辿り着いたのは歩道橋の上。
いたっ!!
最初に通った「招き猫通り」の上でした。
歩いていても見えないはず・・・。
これは、歩道橋の手すりからの撮影。まさかこんな所で眺めるとは思っていませんでした。
しかも、後頭部がない・・・。
まあ、道路を見下ろして交通安全を願ってくれている感じ・・・でしょうか。
駅までの帰り道、振り向くととこにゃんの一部が。見守り、ありがとう~。
おまけ。
登窯の近くのお店で買った焼き物。
お香立てとメダカ鉢に浮かべる置物(というのだろうか・・・)。可愛くてつい・・・。
ちなみに、常滑の街を歩いた友人とは1年に1度、こうしてミニ旅をしつつ近況を語り合っています。
今年も去年も新型コロナ感染拡大状況を気にしつつ、隙をみて出かけましたが「次は一泊旅行できるといいね」と言い合って別れました。
そうできる事を祈りつつ、毎日の報道に耳を傾けています。
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