女性の約2人に1人は生涯のうち一度は経験するといわれている膀胱炎。
「トイレの回数が…」
「トイレに行ってもスッキリしない」
「排尿の終わりかけに痛む」
…そんな時、どうします??

受診すれば、ほぼ間違いなく抗生物質が処方されます。
●抗生物質を決められた期間きっちり服用。
●こまめに水分をとって、トイレに行く。
●下半身を冷やさず、早めに寝る。
…これで、多くは回復します。
でも、中には何度も膀胱炎にかかる方がいます。そして、こんな方が。
●その度に抗生物質を貰いに受診する方
●度々かかるからと、医院で抗生物質を多めに、予め、貰う方
●少し残して貯めていた抗生物質を自己判断で服用する方
…本当に大丈夫?
耐性菌の問題がクローズアップされている昨今、抗生物質は適正に使うべきです。無菌性の場合もありますし、繰り返す膀胱炎の原因が生活習慣や他の疾患であることも。
漢方的には、膀胱炎は身体の水の巡りが悪くなり熱をもったり、気の不足や巡りの悪さで免疫力が低下する為と考えられます。
使いやすい漢方薬は猪苓湯です。
●そこまで酷くないけれど気になる夜間や祝日で受診できない
●抗生物質のんで「もう大丈夫」と言われているのに、症状が残っている
…こんな時にも便利です。
猪苓湯は猪苓・茯苓・沢瀉・阿膠・滑石の五味から成る漢方薬です。
尿量を増やして菌を排出し、余分な熱(炎症)を冷まし、傷ついた組織を修復する作用があります。
繰り返す膀胱炎の根底にある免疫力の低下に対策できる養生や漢方薬もあります。気になる方はご相談を。
それぞれの体質や症状によって養生や漢方薬は異なってきますが、基本の養生は同じです。
●こまめに水分を摂り、トイレを我慢しない。(尿量を増やし、洗い流す)
●下半身を冷やさない。(冷えは腎や膀胱を弱らせる)
●ストレスをためず休息をとる(ストレスや疲労は免疫を落とす)
ですが、セルフケアか受診かの見極めも大切です。
●3日たっても症状が改善せず、悪化している
●血尿・白濁尿がでる
●発熱がある
…こんな時は病院へ。
特に「とにかく抗生物質はのみたくない!」「恥ずかしいから病院に行きたくない!」という方は、ご注意を。
正しくいたわり、健やかな毎日を…。

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