先日、大阪の国立文楽劇場での三曲演奏会に参加させていただきました。


「三曲」とは、筝(琴)と三絃(三味線)、尺八(又は胡弓)を使って奏でられる音楽をさします。
聴きに来てくれた夫も友人も「大きな低音のお琴が入ってた曲が聴き応えあった」と。
大きな低音のお琴。
…十七絃のことです。
通常のお琴の絃は13本。
十七絃は、その名の通り17本。
「春の海」(お正月に流れる“あの”曲)で有名な大正時代の箏曲家、宮城道雄が考案したお琴です。
新曲の合奏曲に使われます。
第一琴・第二琴…とパート別の琴に十七絃が加わると、聴き応えのある曲になるし、弾いてる方も楽しかったり。
邦楽器を身近に感じてもらうには、やはり新曲の方がいいのかな…と二人の話を聞いて思いました。
もっとも、合奏で楽しい新曲は、パートで別れる分、合奏するまでの練習は地味なのですが。
一方、地歌のような古典的な曲(古曲)は、「どれも同じに聴こえる」(友人談)ぐらい馴染みのないものかもしれないけれど、一人で練習していると風情を感じて徐々に楽しくなってきたり。
入り口はどちらでも、邦楽器の色々な楽しみ方に触れてもらえると嬉しいです。
遠い所から、お花持って駆けつけてくれた友人に感謝です。

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