お薬を飲み忘れた時、間違っても一度に2回分を飲んではいけません。
ここでは、お薬を飲み忘れた場合の一般的な対応についてご説明します。
注意!
あくまで一般的な対応です。
お薬の種類や症状によって個別の対応が必要なケースもあります。
常備薬をお持ちの方は、飲み忘れた場合について主治医や薬剤師にお尋ね下さい。
お薬の内容によって対応が変わります
お薬を飲み忘れた場合、次の2つで対応が変わります。
【その1】1日何回のお薬か
1日1回服用のお薬の場合
飲み忘れに気づいた時から次の服用時点まで8時間以上空いている時はすぐに服用します。そうでない場合、飲み忘れた分はスキップします。
1日2回服用のお薬の場合
飲み忘れに気づいた時から次の服用時点まで6時間以上空いている時はすぐに服用します。そうでない場合、飲み忘れた分はスキップします。
1日3回服用のお薬の場合
飲み忘れに気づいた時から次の服用時点まで4時間以上空いている時はすぐに服用します。そうでない場合、飲み忘れた分はスキップします。
【その2】何のお薬か
何に効くお薬かによっても対応は変わります。
例を挙げてみましょう。
例①:糖尿病に用いられる食後の過血糖を抑える食直前服用の薬(αグルコシダーゼ阻害薬)
飲み忘れに気づいたのが食べ始めならすぐに服用しますが、食後まで気づかなければスキップします。
※漢方薬も「食前」と言われる事が多いのですが、こちらは食後服用OKです。(「漢方薬の飲み方」参照)
例②:骨粗しょう症に用いられる起床時服用の薬(ビスホスホネート製剤)
「起床時にコップ一杯の水で服用。その後30分は横にならず、飲食もしない。」と、若干難易度高めの服用が必要な薬です。
この飲み方でないとお薬の吸収が非常に悪くなり、服用の意義が薄れます。よって、起床時服用を忘れたらスキップします。
例③:風邪薬や痛み止め等、今ある症状に対処するお薬
飲み忘れて症状が強くなってしまったのに、次の服用時点まで待たないといけないのは辛いですね。
この場合は服用して良いです。ただし、【その1】のルールの通りに次の服用時点との間隔をあけます。
例④:寝る前に服用する睡眠薬や便秘の薬
次の寝る前に服用します。朝起きてから服用したら・・・。言わずもがな、ですね。
まとめ
冒頭でも述べましたが、あくまで一般的な考え方です。
自分にあった具体的な対応については、是非主治医や薬剤師にお尋ねを。
自分が服用するお薬の内容を知り、上手に使って健康に役立てたいものです。
コメント