余ったお薬、どうします?

薬局から

受診して貰ったお薬、色々な理由(飲み忘れた・良くなって不要になった・・・等々)で余ってしまう事があります。

余ったお薬(残薬)のお問い合わせは、患者さんからのよくある質問の一つでもあります。

ケース① いつも飲んでいる薬が余っている

同じお薬を続けている方の場合、「たまたま飲み忘れた」が積み重なって、気が付けば結構な日数分の残薬ができてしまう事があります。

天災等予期せぬ事態に備えて数日分の余裕をもたせた方が良いものの、中には月単位の残薬を抱えている方もいらっしゃいます。

お薬には使用期限があります。通常は期限まで1~2年ほどあるものをお渡ししていますが、薬局やお薬を取り扱う卸業者の在庫の状況によっては、使用期限の短いお薬をお渡ししている場合もあります。(勿論、処方箋に記載されている投与期間中に使用期限を迎えないよう確認しています。)

また、一包化(複数のお薬をまとめて一袋にすること)されている場合、お薬は包装から取り出した「むき出し」の状態になっています。お薬の中には湿気に弱いものや光で含有量が低下するものもあります。ヒート包装のお薬に比べて、一包化された薬は長期の保存に向かないと考えた方が良いです。

さらに残薬が多過ぎて、今服用しているお薬と以前にだされていたお薬を一緒に保管されている方もいらっしゃいます。

例えば、血圧の薬Aから血圧の薬Bに変更になったのに、Aの薬が沢山残っていて両方を飲んでしまったら…。血圧が下がり過ぎて危険な状態になる可能性があります。

お薬が余りだしたら・・・。

是非、主治医やかかりつけの薬局に残薬の調整をしてもらいましょう。

薬局で「先生には内緒にしておいて」と仰る患者さんがいらっしゃいます。

ですが、お薬を飲んでいない事をドクターがご存知なかった場合、「薬を飲んでいるのに、効果がない」とドクターが判断して作用の強い薬に変更されてしまう事もあります。

「内緒」にしたいのは年配の方に多いようです。ドクターに悪い、叱られる・・・と思われるようですが、そのような事はまずないです。むしろ、服用状況を知りたいとお考えのドクターの方が多いと思います。

ケース② 風邪等の急性期の症状で受診した時のお薬が余っている

抗生物質等「飲みきって下さい」と言われるお薬以外、症状が改善するとお薬を飲む必要がなくなります。

風邪薬や痛み止め等、1〜2日分程残る事もあるでしょう。

杓子定規に言うのであれば、処方箋でだされたお薬は「医師が診察の上でその時の症状に合うと判断してだされたお薬」です。ストックしておいて別の機会に飲むお薬ではありません。前と同じ症状(たとえ、ご本人がそう思われていても)とは限らないからです。

そうは言っても、頭痛や腰痛、アレルギー…の場合、常備しておいて「辛い時だけ飲むようにしています」という方も多いです。

その際は、できれば薬局でもらわれた時の袋(名称や服用方法が書いています)に入れて保管を。間違いが少なくなります。

そして、飲むのはご本人だけにして下さい。知人・友人・家族・・・にあげないで下さい

「この前、上の子でもらった鼻炎の薬を下の子に飲ませてよいか?」というママからのお問い合わせがあります。

いつもの薬だし、家にあるのだし・・・。薬剤師が「大丈夫」と言ってくれるなら・・・。

気持ちはわかりますが、「大丈夫」とは言えません。

お子さんのお薬は体重によって服用量が決まるものがある一方、体重だけでは判断できないものもあります。服用量にも幅があって、医師が症状によって判断する場合だってあります。

何よりも繰り返しになりますが、処方箋でだされたお薬は「医師が診察の上でその時の症状に合うと判断してだされたお薬」です。

まとめ

「薬」と「毒」は紙一重です。正しい使い方で、健康な体作りの手助けにしてほしいと思います。

余った薬でお困りの時は、是非薬局にご相談下さい。

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