再びの島根旅は、行き当たりばったりの車中泊で

漢方

5月に朝ドラ「ばけばけ」を巡る島根旅を満喫した我らが夫婦。
その後に目にした、これ↓。

ばけばけ展 松江市

行きたい!
でも、5月に豪遊した私達。
ここは地味に車中泊で。一度、防災体験兼ねて夏のキャンプをしてみたかったし。
急遽、海の日に決行です。
…と決めた後に、よくよく見ると…。

「入場時間 9:00~16:30(月曜~金曜)」

平日だけだった…。

まあ気を取り直して、前回行けなかった場所に行こう!

でも、お昼ごはんは前に行った出雲の“風月庵”へ。
出雲そばが美味しいお店ですが、隠れた(?)人気メニューが中華そばだそうで。
夫はカツ丼も捨てがたく。
そう、前回は迷いに迷って、王道の“出雲そば”を選択したのでした。

風月庵 出雲市
風月庵 出雲市

中華そばは、優しく懐かしいお味。
カツ丼は、ちょっぴり甘めのタレが新しくて美味。

お腹を満たして、前回素通りしてしまった場所へ。

旧大社駅 出雲市

旧大社駅。
出雲大社の玄関口として、数多くの人々を迎えてきた旧大社駅。
国鉄分割民営化に伴い、1990年(平成2年)に廃線。
78年の歴史に幕を閉じた後、駅舎を含めた跡地を大社町(現出雲市)が国鉄清算事業団から購入。2004年(平成16年)に価値が認められ、国の重要文化財へ指定。
2020年(令和2年)より保存修理を開始。
2025年(令和7年)に新しく生まれ変わった大社駅がここに。

旧大社駅 出雲市
旧大社駅 出雲市
旧大社駅 出雲市

お次は、西谷墳墓群へ。
前回の島根旅の後に島根出身の知人から「四隅突出型墳丘墓よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ」なるものがあると聞き、古墳マニアを目指す(まだ、マニアでない)我々が行かない選択肢はなく。

まずは“出雲弥生の森博物館”へ。

出雲弥生の森博物館 出雲市
出雲弥生の森博物館 出雲市

入口には発掘されたガラス勾玉が。

出雲弥生の森博物館 出雲市 ガラス勾玉

上手に撮れなかったけれど…。
目の覚めるような透き通ったブルー。
「これ、“復元”って書いてないよね?」「本物だよね?」
…と夫婦で話しているところへ「本物ですよ」と、学芸員?の方。

何気に入口に展示されてますけど、これって凄いことじゃないのかしら。
しかも、無料で入れる博物館に。
なんとまあ、太っ腹?商売気ない??

見学者が私達だけということもあってか(これも勿体ない…)、学芸員?の方は色々と説明してくださり、お喋りに夢中で写真を撮れず。

そして、お目当ての四隅突出型墳丘墓へ。
一番暑い昼下がり、地味に長い階段でした…。

四隅突出型墳丘墓 島根県
四隅突出型墳丘墓 島根県

綺麗に整備されて、美しい四隅突出の形。
本当、古墳は面白い。

でも、厳密にいうと“墳丘墓”は“古墳”ではないのです。
四隅突出型墳丘墓は、古墳ではありません。
墳丘墓は弥生時代までの(古墳に比べて)小規模な墓。
古墳は古墳時代(3世紀中頃から7世紀頃まで)に築かれた大規模で統一性のある墓。
…今回の初耳です。

ひたすら水分補給して、次のスポットへ。
一畑薬師へ。“目のお薬師さん”です。

一畑薬師 風鈴
一畑薬師から眺める宍道湖

風鈴は涼し気だけど…、暑かった。
ここから眺める宍道湖は絶景だと聞いていたのですが、残念ながら霞んでいました。夏だもんね。

目のお薬師さんなので、お土産にメグスリノキ茶飴。
“肝目”の文字が光ります。
そう、“肝”と“目”は深い関係にあるのです!(いきなり漢方談義。)

メグスリノキ茶飴 一畑薬師

さて、車中泊すべく松江に。
島根出身の知人から「ここのコロッケ最高」と聞かされていたのですが…。

きたがき 松江市

まさかの定休日。
諦めきれず、自販機で購入。
揚げたものと揚げる前のものが、冷凍されています。

RVパーク宍道湖

車中泊はここで。RVパーク宍道湖。
宍道湖を眺めながら、晩ご飯の準備。

キタガキのコロッケ

“きたがき”の冷凍コロッケを蒸して温めて…。

車中泊の食事

その他諸々をコンビニ等でゲット。
ビールはやっぱり、地ビール“ビアへるん”。
コロッケ、美味!こんな温め方でも充分に!!
今度は揚げたてを食べたいものです。

ここまで、屋外で充分に楽しめる気温でした。

車中泊

いよいよ車中泊。
網戸と扇風機、冷凍ペットボトルを用意して…。

暑かったです。
汗だくで。
…もうそれしか言えない。

それでも何とか過ごせて、朝がきて。


のんでて良かった漢方薬。のんでおこう漢方薬。
余分な熱を冷ましたり、潤いを補ったり。(ここでも漢方談義。)

コーヒーバラパン

ちなみに、朝のパンは島根で有名な“バラパン”。
色んな味があるけれど、私はコーヒー味が一番好き。

その後の日帰り温泉は、汗を流せて最高にサッパリ。
…でしたが、サッパリもつかの間の暑さで。
まだ9時前なのに。多分、昨日よりも猛暑。

嫌な予感?を抱きつつ予定通り、松江城へ。
前回の島根旅行の後に、松江城が全国に12城しか残っていない現存城主の一つと知って「次こそは」と思っていたのです。

国宝松江城
国宝松江城

嫌な予感は、この暑さ。
坂道登って、天守の入り口に。
入り口入ってから、階段上って…。

城を攻略することは楽でない。
城は入るより、眺めるもの。
…あちこちの城へ行く度に思うのですが、今回も。

それでも、天守からの眺めは格別で。

松江城天守

ちなみに現存天守で国宝となっているのは、松江城を含めて5城。
松江城・姫路城・犬山城・彦根城・松本城。
松本城(長野県)行ったら、コンプリートだな。(何のこっちゃ。)

お昼ごはんは、松江名物の“鯛めし”。
島根出身の知人から薦められたのは、皆美館のレストランでしたが、予約できず。祝日だもんね。
同じ系列の“ふじな亭”(を教えてくれたAI、いい仕事したね)で。

鯛の身、白身と黄身のそぼろに薬味をご飯にのせて、お出汁でいただきます。
美味~。

本来は、この後「ばけばけ展」に向かうつもりでしたが…。(実は翌週からは休日も公開されることが決まったようで。つくづく間の悪い夫婦。)
その代わりに向かったのが、大根島。
宍道湖に繋がる中海に浮かぶ島です。
そこに“高麗人参の里”があるらしい…とネットで調べた夫情報。

はい、行ってみました。

由志園 大根島 島根県

正確には“ぼたんと雲州人参の里”。
大根島は全国一の牡丹苗の生産地だそうです。
この由志園内の日本庭園も牡丹の季節は壮観のようですが…。季節外れな我らの行動は、もはや定番…。

でも、一年中牡丹が楽しめるエリア「牡丹の館」がありました。

由志園 牡丹の館 大根島 島根県

この歳になって、漸く牡丹と芍薬の違いが判るようになってきました。
私にとっては、“花より団子”というか“花より生薬”。

芍薬→鎮痛・鎮痙・補血。
牡丹(牡丹皮)→活血・清熱。
…どちらも女性の不調に関わる事が多い生薬です。(ここでまた漢方談義。)

牡丹の館以外にも素敵なスポットが。

由志園 大根島 島根県
由志園 大根島 島根県
由志園 大根島 島根県

そして高麗人参。
出雲の地は別名「雲州」と呼ばれ、そこで収穫された高麗人参は雲州人参と呼ばれています。

由志園 雲州人参ミュージアム

約200年前に松江藩の財政を補う事業として始められ、今では国内三大産地の一つとか。
…お恥しながら、高麗人参が国内で栽培されていることも知らなかった私です。

由志園 雲州人参ミュージアム
由志園 雲州人参ミュージアム
由志園 雲州人参ミュージアム

希少な野生の高麗人参も。お宝です。

江戸時代に幕府が栽培を奨励し、各藩に種子が分譲されたことでオタネニンジン(御種人参)の名が付いた高麗人参。
植え付けてから6年後に収穫、連作を嫌うため15年以上置かなければ同じ畑で作る事のできない大変な作物なのです。高価になってしまうのも頷けます。
非常に高い滋養強壮作用があり特に胃腸系、呼吸器系の衰弱に良いとされ、六君子湯りっくんしとう補中益気湯ほちゅうえっきとう人参養栄湯にんじんようえいとう等、様々な漢方薬に配合されています。(ここでまたまた漢方談義)

漢方談義ができる面白スポットの情報をくれた夫、いい仕事をしてくれました。
なので、最後に夫が行きたかったスポットへ。

帰り道に通る江島大橋。その急勾配から通称「ベタ踏み坂」として有名とのこと。
写真を撮りたいとカメラまで持参。

江島大橋 ベタ踏み坂 島根県

カメラ持ってきて良かったね。スマホではここまで上手く撮れなかったから。
そして、思った程にはベタ踏みしなくていい坂でした。…トリックアート??

こうして帰路についたのですが、二日目は本当に暑くて、車内のエアコンが効いてきたのは日が暮れてからでした。
「車中泊が一日ずれていたら、危険だったんじゃない?」
と、事なきを得たとはいえ、いい歳して無謀なことをしたと反省の弁な私。
「でも、まあ災害は季節を選んでくれないし」
と、夫。
そう、夏に避難生活を強いられることを想定した防災体験のつもりだったのですが…。

この1週間後に熊本地震…。夫婦で言葉を失いました。
災害は季節を選んでくれません。
日常を突然奪われた方々の困難は、私の甘い想定を超える大変なものだと思います。
自分が出来ることは何かを考えながら、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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