ゴールデンウイーク後の週末。島根を旅することに。
「ばけばけ展」がこの週末までだったのです。
そう、前回の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の「ばけばけ」です。
「ばけばけ」ロスの夫のたっての希望だったりするのです。
島根入りの前に寄り道を。

“大山まきばみるくの里”です。
「ここのソフトクリームが今まで食べてきたソフトクリームの中で一番美味しい!」と島根出身の知人が主張していたので。
主張するだけあって、美味。私としては、近所の牧場のソフトクリームも好きだけど、上位ランキング入りは間違いなしです。
早めのランチもついでに。選んだのは“大山ライス”。これも美味。


さて、本題?の「ばけばけ展」が開催されている“カラコロ工房”へ。
昭和13年に「日本銀行松江支店」として建てられたものを改装した建物です。地下の金庫室に残る大扉は、この建物が銀行であった一番の名残として公開されています。
この地下室で「ばけばけ展」が展示されていました。


そこには「ばけばけ」の世界が。
…と盛り上がっているのは、夫。
やや傍観者の私は、慌てて総集編を観た程度で。それでも充分楽しめました。



そして、私が一番気になったエピソードも展示されていて。

ヘブンさんがトキにビールを所望する場面。
そして、この島根旅で夫が「行きたい!」と語る「ばけばけ」ゆかりの名所の中に私が旅程に押し込んだのが、このシーンにも関係する“山口薬局”です。
“ばけばけ”のモデルとなった、ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が女中さんにビールを買いに行かせた…というエピソードで知られている薬局です。


店内には当時を偲ぶレトロな品々が…。


お薬の他に色々な物を取り揃えていた様は、まさに今でいうドラッグストアですね。
次に向かったのが、“月照寺”。
小泉八雲が愛したお寺。「ばけばけ」にも登場した大亀像を拝みに…。


頭を撫でると長生きできるそうです。
思わぬ掘り出しもの?だったのが、お寺の入り口にあった石碑。


手形が彫られた石碑。
何のこっちゃ?と素通りしかけるも、夫が珍しく食い入るように読んでいる…。
雷電は、史上最強の力士。松江藩のお抱え力士だったそうです。
「雷電やで!あの雷電の手形!!」
相撲ファンとしては堪らない発見のようで。
なんと、お寺の宝物館には雷電の手形の掛け軸も展示されていて。
「ばけばけ」とは別のテンション爆上がりの夫でした。
でも、島根の知人は「へぇ~、知らなかった」と。そんなものですね…。
次の「ばけばけ」スポットは“八重垣神社”。

縁結びで名高い神社だそうで。
「ばけばけ」でトキ達が恋占いをしたのが、この鏡の池。…私はそのシーンを観ていないのですが。
池に占い用紙を浮かべ、硬貨(十円または百円)をそっと乗せてください。早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があると伝えられています。
…八重垣神社ホームページより
トキのモデルとなった小泉セツも、友人たちと鏡の池で「縁占い」をしたそうです。友人たちの占い用紙がすぐ近くに沈んだのに対し、セツの占い用紙は池の奥へと漂い流れてからやっと沈んだとか。八雲との出会いを暗示させますね。

「記念にやるのは、不謹慎だよね…」と私達夫婦。沈むまでの時間が惜しいのもあったけど。
池の周りには、占い用紙を眺める若者達の姿が。
女友達とならともかく、カップルで占うのも奇妙な感じですが。
沈む時間が惜しい…とも思ったのは、急遽もう一カ所訪れることにしたからです。

西田千太郎旧居。
34歳で夭折された、八雲が日本で最も信頼を寄せた無二の友人のお宅です。
吉沢亮さんが演じられた錦織のモデルとなった方です。
山口薬局のご主人に奨められて訪れたのでした。
管理されている方がお帰りになった直後で、内部の見学は叶わなかったのですが、居合わせた方から、お話を伺えました。
教育に心血を注がれた西田千太郎さんのお人柄を語ってくださいました。
名士とはいえ、こじんまりしたお宅で。老朽化が激しく、クラウドファンディングで保存活動が始まったそうです。

確かに老朽化が…。
この日の「ばけばけ」旅はここまで。
宍道湖ほとりの宿でゆっくりした(このお話はまた今度)次の日は、小泉八雲記念館へ。


私の中で「小泉八雲」といえば、西洋人で日本に帰化した「怪談」の作者…ぐらいの知識しかなかったのですが、八雲のジャーナリストとしてのグローバルな視点、想像力を大事にする教育者としての姿を感じることができました。
お隣は、小泉八雲旧居。

八雲が妻のセツと共に、熊本へ赴くまでの5か月間を過ごした屋敷です。

ここから眺めるお庭を八雲も愛したのでしょうか。
16歳の時に左眼を失明し、右眼も近視だった八雲の為の机と椅子。
ドラマのヘブンさんの独特の書き姿は、ここからですね。
名所を訪れるたびに「あーあ、本当に“ばけばけ”終わるな。」と言っていた夫。
本当に「ばけばけ」ロスね。
総集編だけの私も楽しかったです。
遅まきながら目にしたキャッチコピー。ちょっとドキッとしたのでした。
「この世はうらめしい。 けど、すばらしい。」
私にとっては、周回遅れの感動しきりな旅でした。
…と、ここで締めくくるつもりでした。
が…。

まだ終わってない?行かねば!!
…と、隣で盛り上がる約一名。
うん、また行きたいです。

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