(続)超個人的な漢方薬の味比べ あの夏バテのお薬で

漢方

知る人ぞ知る夏バテの漢方薬、生脈散しょうみゃくさん
生脈散は3つの生薬から構成されています。

人参にんじん→脾(≒胃腸)の力を高め、気(≒エネルギー)を補う。
麦門冬ばくもんどう→潤いを増やす。
五味子ごみし→無駄な発汗を抑え、津液(水分)の消耗を防ぐ。

生脈散という処方名は、「身体のエネルギーや水分の消耗を防ぎ、弱くなった脈を回復する」働きを意味しています。大量の発汗や肉体疲労で消耗した全身の機能低下を改善します。
夏バテの諸症状(倦怠感・食欲不振等)に良く効きます。

私が初めて手にしたのは小太郎漢方製薬の生脈散ですが、イスクラ産業の麦味参顆粒も商品名が違えど同じ生脈散です。

生脈散 麦味参顆粒

どちらも含まれる生薬換算量は同じ、お値段的にも大きな差はありません。

が、ここからは超個人的な見解

生脈散 麦味参顆粒

●コタロー生脈散は1.5g/包で、麦味参顆粒は2g/包。少ない方がのみやすい?
●粒の大きさは、やや麦味参顆粒の方が大きい。粒が小さいとむせる?粒が大きいと口の中に残りやすい?
●どちらにも感じる酸味は、五味子によるもの。ただ、麦味参顆粒の方が、やや芳ばしい風味あり。
…どちらでも、お好みで

災害級の暑さが続いています。
暑邪しょじゃ(暑さの邪気)は気と潤いを消耗させ、“しん”(西洋医学における心臓の働きの他に精神活動も担う)に負担をかけます。

養生(食事や生活習慣)で気や潤いを補い、“心”を守ることが大切ですが、ここぞという時は漢方薬の力を借りるのも一手です。

夏に失われた気や潤いのケアを放置したまま燥邪そうじゃ(乾燥)の秋に突入してしまうと、別のトラブルを引き起こします。

次の季節に向けて、適切なケアで健やかな毎日を…。

※生脈散については「我が家のクスリ箱② 生脈散の使い方」をご覧ください。

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