うんこの科学 ~「うんこ化石の世界」を読んで~

日々の暮らし

2年ほど前、「うんこの化石」を見に和歌山まで行ったことがあります。
和歌山県立自然博物館です。
和歌山県の自然を紹介するご当地博物館ですが、期間限定の「うんこの化石」展示が見たくて足を運んでしまいました。

うんこの化石を調べれば、その時代の生き物が何を食べていたかがわかり、石化した際の環境(過去の地球の姿)もわかります。

その時に思いました。
このずっしりと重い石のような物体を岩塊かうんこの化石かを区別できる人はエライと。
どうやって判別するのだろうと。

そんな疑問を思い出させてくれたのが、図書館で目にしたこの本。

うんこの化石は専門的には「コプロライト」というそうです。
そして、それは岩塊とは異なりリンやカルシウムの濃度が高いのです。肉食動物だと、それに小さな骨片が含まれたりもします。

…成程です。
でも、周りの地層と成分が違うとはいえ、岩塊を最初に「うんこの化石」と認識した人は凄いかも。
科学技術と推理を駆使しての研究のお話は興味深いものです。

ところで、人が最初にうんこを認識するのはいつでしょう。
幼い息子がまだオムツをしていた頃、お風呂で急にウンチをしちゃったことがあります。
「あらら~」と声をかけようとするより先に息子が金切り声をあげました。
「これ何?!これ!」
自分がひねり出したものを見て、おののく息子でした。
よく考えたら、オムツ替えをしてもらっている息子は自分のウンチを見たことがなかったのですね。
まっさらな子供の心を目の当たりにした思い出です。

生物学においてウンチは色々な発見がありますが、日々の健康状態も教えてくれます。
そう、ウンチの観察は手っ取り早い健康チェックの一つです。
形(下痢してないか・便秘気味か)・臭い(健康なウンチの臭いは強くないです)・色(黒いウンチは消化管からの出血の可能性も)・・・。

小さなお子さんにも是非教えてあげて欲しい習慣です。
息子にも「いつもと違うウンチがでたら教えてね」と伝えていました。
お蔭で、思春期がくるまで実に色々なウンチを見せてくれましたが。

…今更ながら、お食事中だったらごめんなさい。
でも自分の身体を観察することは、セルフメディケーションの第一歩です。

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