12年ぶりに京丹後へ ”和久傳ノ森”は雨でした

日々の暮らし

京都北部は、ほんの一時期ですが仕事で住んでいたこともあり、私にとって親しみのある土地です。

先週末、久しぶりに当時お世話になった先輩と再会しました。

宮津駅(天橋立駅の一つ手前)で待ち合わせして、京丹後市(当時は峰山町でした)にある“和久傳ノ森”に向かいます。
あの料亭“和久傳”の“和久傳”です。(変な日本語…)

明治三年、京都の北 京丹後で和久屋傳右衛門が始めた料理旅館が和久傳の始まりであり、その後、京都市内に料亭「高台寺和久傳」として歩みを始めました。
料亭の傍ら、弁当や惣菜、菓子など料理人が仕立てるおもたせの販売も手がけ、「紫野和久傳」が誕生します。
おもたせの店が始まって十四年の時を経て、故郷の京丹後に「紫野和久傳」の食品工房を
立ち上げるとともに、更地であったその土地に、植物生態学者・宮脇昭氏のご指導のもと、地元の方々や全国からお集まりくださった方々が従業員とともに植樹を行い、「和久傳ノ森」づくりが始まりました。

和久傳ノ森ホームページより

“和久傳”の発祥地が旧峰山町だったとは!!

“森”とつくだけあって、緑豊かで静かな場所にありました。
雨が降っていなければ、散策したかったのですが…残念。

早速、「森の中の家 安野光雅館」へ。画家で絵本作家の安野光雅さんの美術館です。
安藤忠雄さんの設計です。

展示内容は3ヶ月後に変わるとの事ですが、今は『繪本 シェイクスピア劇場』。
シェイクスピア作品の名場面が安野さんの繊細かつ優しいタッチで描かれています。

…なんて格好良く書きましたが、安野光雅さんを知ったのは、つい最近です。
先にここを訪れた先輩からプレゼントしてもらった絵本↓のお陰です。

森の中に動物が隠れています。大人も子供も楽しめます。

お昼はお隣の「工房レストランwakuden MORI(モーリ)」で。

先附はこちら。
右上から時計回りに「黒地鶏と菜の花のふきのとう和え」・「菊芋ときくらげのきんぴら」・「人参の甘糀和え」・「天然鰤のかぶら挟み 八朔ジャム添え」。

こんなに初めから盛り上がっちゃっていいの?と思う、流石の美味しさです。
春の陽気に疲れた身体にも優しい献立です。(美味しいだけで充分なので、薬膳的講釈は割愛。)
特に、「天然鰤のかぶら挟み 八朔ジャム添え」は絶品!!八朔ジャムが思いのほか合います。
小鉢いっぱい食べたいぐらい。(居酒屋でもあるまいし…ですが。)

お次は魚料理。「天然ふぐと焼き白子の竹皮蒸し」。

昆布のおだしがきいていて美味。
もみじおろしでいただくのですが、オススメされた山椒香油でいただくのも良かったです。

肉料理は「丹後の海老芋と京都牛の炊き合わせ」。

お肉は「フツーにうまい」ぐらい(ごめんなさい)だけど、お野菜が美味しい!!

土鍋で炊いたご飯もツヤツヤしていて、ちりめんじゃこで完食です。
(ごめんなさい、思わず食べて写真なしです。)

デザートは、れんこん餅と柚子湯。

れんこん餅はお好みでシナモンシロップをかけます。これが美味しくて、シナモン好きにはたまりません。

美味しい食事と楽しいお喋りで、まったり過ごせたひとときでした。

「和久傳ノ森」を教えてくれた先輩、「遠い所まで来てくれたから」と、お土産まで用意してくれていました。

和久傳のれんこん菓子「西湖」です。蓮根のデンプンと和三盆糖で作ったお菓子です。
帰宅後に夫といただきました。

上品な甘みと独特の食感。素敵なティータイムとなりました。
先輩、ありがとう!!

ところで、遅れて帰ってきた息子は一気に口に入れて「旨いな、これ!」と。
…そりゃあ旨いよ。もっと、丁寧に食べなさい。
そういえば、12年前に京丹後を訪れたのは間人蟹を楽しむためでした。「美味しい!」と蟹刺しを息子に奪われたっけ…。

色々な意味で、京丹後は格別な地です。

コメント

  1. 3月中旬に京丹後に宿泊して蟹を食べに行ってきたとこでした!
    和久傳の森!!
    知らなかった~~。
    お料理も美味しそうですね。
    次回、京丹後へ行く機会があったら行ってみたいです(^.^)