白檀の仏様 〜法華寺に行ってきました〜

日々の暮らし

天気の良かった休日。家でゴロゴロするのも勿体ない、買い物に行くだけなのも勿体ない…と、奈良市の法華寺をふらりと訪れました。

松の内を過ぎ、すっかり新年モードがなくなった境内は人気もなく静かでした。

法華寺赤門
法華寺本堂

こちらのご本尊は十一面観音菩薩立像。
光明皇后のお姿を彫り上げたと伝えられている仏様です。このかや材による一木造の仏様は、秘仏で年に2回(春と秋)の一定期間のみ開扉されます。
仏像の傷みを防ぐ為ですが、この期間以外でもお詣りできるよう、お隣にご分身像が祀られています。
ご分身像はご本尊と同じ大きさ(約100cm)で、昭和の頃にインド政府より寄進された白檀から刻まれました。
当時から白檀は入手が困難な木材で、100cmの大きさの白檀が贈られたのは寄進の話があってから数年後のことだったそうです。
白檀の伐採や輸出に制限が設けられている今、ご分身像も貴重な仏様となるかもしれませんね。

こちらは浴室(からふろ)。昭和初期に再建されました。

法華寺浴室

光明皇后が自ら1000人の垢を流したと伝わる蒸し風呂で、日本最古のお風呂と言われて
います。

光月亭で一休み。

法華寺 光月亭 旧東谷家住宅

18世紀中頃の建物で、月ヶ瀬村から移築されたそうです。
給茶機があり、縁側で日向ぼっこをしながらお茶をいただきました。

そして、御朱印。

法華寺御朱印 文殊菩薩

ご本尊と同じく本堂にいらっしゃる文殊菩薩騎獅像もお詣りできましたので。
ご本尊の御朱印は特別ご開帳の時にいただこうかと。

こちらには立派な庭園もあるのですが、この季節では・・・。
ですが、境内の木々には蕾(桜かな?)がちらほら。

法華寺境内 蕾

春の訪れが待ち遠しいです。

コメント