雨天決行!般若寺へ 〜なんとか間に合った?紫陽花とコスモス〜

日々の暮らし

「6月は、やっぱり紫陽花だよね」と言いつつ、気がつけば7月…。
「まだ間に合うかな。もう遅いかな。」と言いながら、7月最初の日曜日に奈良の般若寺はんにゃじを訪れました。
般若寺は「コスモス寺」として有名ですが、紫陽花も綺麗だとinstagramで知りました。紫陽花が美しいお寺の中で、我が家から一番近いお寺です。
この日は天気予報通りの雨天でしたが、来週だと本当に間に合わない!

般若寺は、飛鳥時代に高句麗の法師によって開かれたお寺です。
平城・平安の時代に栄えたお寺は、平家の南都攻めにあい廃墟と化してしまいます。春に訪れた神童寺じんどうじ「仕事帰りに特別拝観 〜蟹満寺・神童寺に行ってきました〜」)もそうですが、東大寺だけでなく、この辺りのお寺は平家の焼き討ちの被害にあっているのですね。
その後も、鎌倉時代に再興→室町戦国時代に兵火にあう→江戸時代に復興→明治時代に廃仏毀釈…と波乱万丈なお寺です。

境内に入ってすぐ目に入ったのが、紫陽花ではなくコスモス。
コスモスは秋の花だと思っていましたが、夏に咲くコスモスもあるそうで。恥ずかしながら知りませんでした。
ただ、紫陽花と同様に見頃は6月。先月は満開だったと思います。

般若寺 本堂 奈良市

本堂は江戸時代に再建されたもの。ご本尊の文殊菩薩騎獅像もんじゅぼさつきしぞうが安置されています。

紫陽花も見頃は過ぎたとはいえ、まだまだ楽しませてもらいました。
そして境内には西国三十三所観音石仏(江戸時代のものだそうです)を含め、あちらこちらに仏様がいらっしゃいます。

般若寺 紫陽花ボール 奈良市
般若寺 紫陽花 奈良市
般若寺 経蔵 奈良市

こちらの経蔵は鎌倉時代のもの。元弘の変で六波羅軍に追われた護良もりよし親王(後醍醐天皇の皇子)が潜んで難を逃れた経蔵だそうです。
「太平記」にそう記されているそうですが、私は読んでいません。
ごめんなさい。歴史は好きですが、鎌倉・室町時代は疎くて、教科書レベルの知識しかないです。

般若寺 傘塔婆 奈良市

こちらの笠塔婆は鎌倉時代のものですが、廃仏毀釈で破壊された後、この場所に移転されそうです。

さて、国宝である楼門は鎌倉時代のものです。
戦国の兵火を免れ、楼門遺構としては最古の作例だそうですが、屋根だけ目視のみで写真なし。
度々勢いを増す雨と異様な湿度でモチベーションだだ下がり、近くまで歩くことを断念してしまいました。
般若寺を訪れるのは初めてだけれど、楼門は奈良市内へ行く時に車から度々見ているものね…と自分で自分を慰めます。

・・・雨が降って日が指していなくても、気温・湿度が高ければ、熱中症になります。湿度が高いと汗が蒸発しにくいので体表から熱が逃げないからです。

話戻って(ここで健康談義してもね…)、般若寺。
コスモスのもう一つの見頃は10月。秋風が吹く頃、また訪れたいものです。

般若寺 コスモス 奈良市

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