梅雨に入り、恵みの雨の後は我が家の庭の草木も生き生きしています。
これは猫よらずのハーブ。ヘンルーダという植物らしい。
息子が幼い頃、庭の片隅に砂遊びの場を作っていました。そこが猫のトイレにならないようにと植えたハーブです。柑橘系の独特な香りに猫が近寄らないそうで、ご近所で猫の糞の被害を耳にしても我が家の砂場が無事だったのは、このハーブのお蔭だと思います。
ただし花が咲く頃は一層香りが強く、独特の香りに「匂いがイヤだ」と肝心の息子まで近寄りませんでしたが・・・。
こちらは、ローズマリー。ゴールデンウイーク中に剪定したものを乾燥させました。
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それをミルで粉末に。お料理にパラパラふって使おうかと。
ローズマリーは「若返りのハーブ」といわれています。記憶力・集中力を高め、頭皮を含め皮膚を健やかに保つそうです。確かにスーッとした香りは気持ちをシャキッとさせてくれます。
ただし、香りも含めて刺激の強いハーブですので、使いすぎに注意して下さい。特にローズマリーの精油は少量からのご使用を。
ペパーミントも元気です。
生の葉にお湯を注いでミントティーとしていただくのも良いのですが、沢山あるのでこれも乾燥させました。いつでもミントティーが楽しめます。
ペパーミントは胃の調子を整えてくれたり、リラックス効果があります。清涼感があるので夏の暑さ対策にももってこいです。
ちなみにペパーミントはセイヨウハッカとも呼ばれ、生薬に使われる薄荷(こちらは、和ハッカ)の仲間でもあります。
薄荷には鎮痛作用があり、身体の熱を冷ますと言われています。更年期症状に用いられやすい加味逍遙散や頭痛に使われる川芎茶調散にも含まれている生薬です。
そして、シソ。
昨年のシソが飛び散らせたであろう種が、あちらこちらで芽をだしてきました。
間引きがてら、ちょこちょこ食していきます。
シソには胃腸の働きを整えたり、抗菌作用や魚介の中毒を予防する働きがあります。魚のお刺身に添えられているのも、昔からの知恵でしょう。
シソ(主に赤ジソですが)は生薬としても用いられます。蘇葉と呼ばれ、胃腸の働きを良くする作用、気のめぐりを良くして気分を落ち着かせる作用がある他、食あたりにも応用されます。蘇葉が使われている代表的な処方に、胃腸虚弱で神経質な人の風邪の初期や食べ物による蕁麻疹に用いられる香蘇散や胃炎やつわり、気分がふさいで喉のあたりがつまった感じのある方に用いられる半夏厚朴湯等があります。
自然の恵みを取り入れる事も「養生」の一つで、これも「漢方」の考え方に通じるのではないでしょうか。
そして、漢方処方に使われる生薬には私達が普段使っている食材を用いたものが沢山あります。
これらを上手に使って、気温が上がっていくこれからの季節に備えた身体づくりをしていきたいものです。
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