知人から山椒をいただきました。
![山椒](https://i0.wp.com/pharma-a-kampo.com/wp-content/uploads/2021/06/PXL_20210530_090816029.PORTRAIT.jpg?resize=399%2C255&ssl=1)
葉は洗って、そのまま冷凍保存。実は水にさらした(色が変わるのを防ぐ為とか。そうとは知らず数日冷蔵庫に置いていたことが少し悔やまれます。)後に塩をいれた水で茹でます。
![実山椒 下ごしらえ](https://i0.wp.com/pharma-a-kampo.com/wp-content/uploads/2021/06/PXL_20210602_225805298.PORTRAIT.jpg?resize=300%2C176&ssl=1)
山椒の良い香りが台所に広がっています。
実が指でつぶせるぐらいになったら、ザルにあけて冷水にさらしてアクを抜きます。辛味がお好きな方は短めに、苦手な方は長めに・・・。
水気をとって、出来上がり!これも葉と同様、冷凍保存してチビチビと使います。
![実山椒](https://i0.wp.com/pharma-a-kampo.com/wp-content/uploads/2021/06/PXL_20210603_060917529.PORTRAIT.jpg?resize=300%2C167&ssl=1)
実山椒は未熟な青い実を収穫したものですが、収穫せずに秋頃までおくと熟して赤い実になります。
この果皮を乾燥させて粉末にしたのが粉山椒です。
山椒にはお腹を温めて消化器の働きを整える作用があります。
ウナギに添える山椒も消化を助ける昔ながらの知恵かと思います。
また、気温が上がってくると冷たい物を摂り過ぎたり、冷房によって、お腹を冷やしがちです。
そうした時、調理に山椒を使ってみては如何でしょうか。
山椒は生薬としても用いられます。熟した実の果皮を使います。
山椒が含まれている大建中湯という漢方薬は、腸の動きが悪くなった下痢や便秘、腹痛に用いられます。用いられる時は冷えが原因の症状であったり、冷えで悪化する場合が多いです。
ただし、「温める」作用の強い方剤なので、冷えのない「熱証」(発熱とは意味合いが違いますが、赤ら顔であったり、暑がりであったりします)の方には不向きなので、ご注意を。
ちなみに、2022年の夏の土用の丑の日は7月23日と8月4日。年によって2度あるそうです。
本来、「土用」は季節の変わり目を意味するそうです。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時。皆様、ご自愛ください。
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