薬用酒をつくってみた!…気になるお味は??

漢方

以前から興味のあった生薬の一つが「何首烏かしゅう」でした。

何首烏

ツルドクダミの根茎で、「肝」と「腎」を養い、「血」を補います。
皮膚が乾燥してカユミの強い場合に用いられることが多い方剤、「当帰飲子とうきいんし」にも含まれています。

興味があった理由は「髪に良い」とされているから。
若い頃から白髪のあった私。これって、漢方的に「腎虚」「血虚」なんだよね。
お年頃?で、益々アンチエイジング系の生薬が気になり、これで薬用酒をつくれないかと。

でも、根茎の生薬だけあって、土臭い。
お味に不安を感じるので、美味しいアンチエイジング系生薬も追加。

枸杞子くこし」です。

枸杞子 クコの実

クコの実です。杏仁豆腐の上にのっているアレです。
「肝」や「腎」を養い、「血」や「陰(潤いのこと)」を補います。目に良いのも嬉しい。

そして「大棗たいそう」です。

大棗 ナツメ

ナツメのことで、楊貴妃も愛した美容薬膳素材。「1日3個のナツメを食べれば老いない」といわれていたほど。
「肝」や「脾」を養い、「血」を補います。
作用の強い生薬と合わせて副作用を緩和したり、味を矯正するために、多くの方剤に加えられています。

クコの実とナツメはオヤツとして食べられるぐらいなので、きっと味にも貢献してくれるはず…?

何首烏・枸杞子・大棗に氷砂糖を加えて、ホワイトリカーを注ぎます。

薬用酒 何首烏 枸杞子 大棗

ひと月後に生薬を取りだし、さらにひと月寝かせます。

…できた!!

薬用酒

とっても微妙な色。
そして、蓋を開けた時の土の香り。やはり、そうきたか!

気になるお味は、香り程は強烈でなく、甘味もあって思った程には個性的でなく…。
…表現、滅茶苦茶です。
つまるところ、飲み続けられる味ってことです。
さらに、もう少し寝かせておけば、まろやかな味が期待できるかもです。

食前酒にチビチビいただきます。

ちなみに漬け込んだ生薬達…。

薬用酒に漬け込んだ生薬 何首烏 枸杞子 大棗

生ゴミとして捨てるのは何だか勿体なくて、庭に埋めました。
きっと良い肥料になるでしょう。
我らアラフィフ夫婦の身体だけでなく、我が庭の土も養っておくれ~。

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