暑い日が続いています。

大量の汗・火照り・頭痛・吐き気・足のつり…こんな症状ございませんか?
暑さによる不調全般を「熱(暑気)あたり」と呼び、熱中症の初期症状も含まれます。
※熱中症については、こちらの記事をご覧ください。→熱中症にならないために気をつけたい意外?な3つのこと
「暑い場所で気分が悪くなって受診したのに、点滴してもらえなかった!」という声、毎年のように聞きますが、意識があり水分が摂れるなら点滴は不要と判断されることもあります。
諸外国に比べて経口補水療法で日本が遅れをとったのは、この医療へのアクセスの良さがあるのだと思います。
熱(暑気)あたりでは、まず涼しい場所での休息、そして水分・ミネラルの補給です。
その辺りの説明はされているのか、された上で患者の納得感(受診したのに薬が出ないことに不満をもつ方、結構多いです)の為か、「軽い熱中症かもと言われました」と吐き気止めや解熱鎮痛薬が記された処方箋を見ると、少しガッカリしてしまいます。
何故なら…。
●吐き気止めだけのんで、根本的な対策がなされなければ、回復が遅れるばかりか、悪化する可能性があります。
●熱(暑気)あたりの高体温と発熱は別物です。熱中症診療ガイドラインでも、解熱鎮痛薬は推奨されていません。その中でも、ロキソニンに代表される非ステロイド性抗炎症薬には注意が必要です。非ステロイド性抗炎症薬は、腎臓の血流量を減らし腎臓に負担をかける特性があります。脱水で腎臓に負担がかかっている時には避けたい薬です。
逆に、五苓散や白虎加人参湯、清暑益気湯が記された処方箋がくると、ちょっと嬉しいかも。
身体の水分バランスを整えたり、暑さで消耗した気血水を薬です。
…というのは、漢方好き薬剤師の独り言です。
※夏の不調によい漢方薬については、こちらの記事をご覧ください。→漢方薬で夏を乗り切る!
特に、五苓散は身体の水のトラブル全般に使える汎用性の高い漢方薬です。老若男女に使えるので、救急箱に入れておくと便利です。
※五苓散については、こちらの記事をご覧ください。→我が家のクスリ箱① 五苓散の使い方
「いやいや、不味い漢方薬なんて」…そんな方には、天然の漢方薬を。
それは、スイカ。

その効果、我が家では実証済です。身体の熱を冷まし、潤いを与え、渇きを鎮めます。水分代謝も整えてくれます。
その他、キュウリやトマトもオススメです。
ただ、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
過度に身体を冷やしすぎると新たな不調を招きます。
特に胃腸のトラブルにはご注意。胃腸を整える漢方薬も色々ございます。
…結局は漢方薬に戻る、漢方好き薬剤師の独り言でした。
気になる方は是非ご相談くださいね。

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