超個人的な漢方薬の味比べ あの“血虚”のお薬で

漢方

知る人ぞ知る“血虚けっきょ”のお薬「婦宝当帰膠®」と「婦人宝®」。
7種類の生薬からなるお薬ですが、そのうちの7割方が補血の効果がある当帰とうきと呼ばれる生薬です。
(当帰については「お気に入りの薬味から生薬を考える 〜当帰について〜」をお読みください。)

婦宝当帰膠 イスクラ
婦人宝 コタロー

“血虚”とは、“けつ”(血液や栄養)の不足を意味します。
(詳しくは「中医学 事始め③ 〜人の身体は気・血・水で動いている?(気血水弁証)〜」をお読みください。)

・手足が冷える
・肌や唇が乾燥する
・貧血
・目の疲れ・かすみ目
・めまいや立ちくらみ
・不安感が強い
・夢をよくみる
…このような血虚のトラブルに適しているのが「婦宝当帰膠®」と「婦人宝®」です。

どちらも1日あたりの生薬の配合量は同じ、お値段も大きな違いはありませんが、違いといえば…。

・婦宝当帰膠は300ml/瓶で、婦人宝は100ml/瓶。
・婦宝当帰膠は1回4ml、婦人宝は1回5ml。
・婦宝当帰膠はトロリとした液状で甘み強し、婦人宝はサラリとした液状で甘み控えめ。

ここからは、超個人的見解で…。


・黒糖風味の強い婦宝当帰膠のお味の方が私好み
だけど、婦人宝も漢方薬の常識覆す?のみやすいお味。糖分が気になる(どちらも黒糖・白糖入ってます)、甘いの苦手な方は婦人宝かも。

・どちらも開封後は、冷所保存。
ガサツな私の場合、液垂れした婦宝当帰膠が冷蔵庫に張りついてる事が多いです…。
「開封後はお早めに…」なので、チョコチョコ使う方にとっては、一瓶の量が少ない婦人宝の方が保存管理しやすいかも。

・婦人宝はサラリとしていて、そのままクイッとのめる。
でも、婦宝当帰膠をのんでいる時の方が、お通じの調子が良いのは、白湯に溶かしてのんでいるからかも。
漢方的な便秘の原因は様々。血虚の便秘の要因の一つです。

婦宝当帰膠を白湯で溶かす

臓腑への栄養となる“血”の不足が続くと、色々な不調が出やすくなります。
春にフル回転の“肝”と夏に負担のかかりやすい“心”は特に“血”が必要です。
(漢方でいうところの臓腑については「中医学 事始め④ ~西洋医学の解剖図がなじんだ頭に、東洋医学の五臓六腑がしみわたるまで~」をお読みください。)

養生(食事や生活習慣)で日頃から“血”を補うことが大切ですが、ここぞという時は漢方薬の力を借りるのも一手です。

次の季節に向けて、適切なケアで健やかな毎日を…。

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