漢方には「未病」という考え方が そして人には本来「自然治癒力」があります

漢方

「未病」とは、これから起こりうる病気の事で、昔から「未病を治す」=「病気にならないようにする」事が大切とされていたようです。

心筋梗塞や脳梗塞の予防に血圧やコレステロール値を下げたり、糖尿病による種々の合併症を防ぐ為に血糖値をコントロールするのも広い意味では未病対策です。

また、昨今では「何となく調子が悪いけれど検査をしても異常がない」、「病気になる一歩手前」も未病と捉えます。
健康食品・サプリメントで体調を整えるのも未病対策ですし、漢方の得意とする分野でもあります。

ただ、このような未病対策は勿論大切ですが、より重要なのは生活スタイルではないでしょうか。

若かりし頃、知り合いの漢方薬剤師に「漢方は“足し算”じゃなく“かけ算”だ。ゼロにどんな大きな数字をかけてもゼロでしょう。」と言われた事があります。

若さに任せて暴飲暴食(勿論、お酒を含む)や夜更かしを続けては体調不良で漢方薬に頼る私への戒めでした。確かに基本となる生活スタイルが無茶苦茶(ゼロ)では、どんなに良い漢方薬(大きな数字)を使っても効果なし(ゼロ)です。逆に、基本の生活スタイルをきちんとしている程、相乗効果が得られます。

漢方薬だけでなく、西洋薬、健康食品・サプリメント、その他の健康法についても同じ事が言えそうです。

そして、人には本来「自然治癒力」=「健康を保つ力」が備わっています。病気や怪我から回復しようとする力です。

漢方薬を含め、諸々の「くすり」の多くは病気の原因を取り除いたり症状を和らげ重症化を防ぐ「サポート役」に過ぎません。

日々の生活スタイルが「ゼロ」でなく少しでも大きな数字になるよう、自然治癒力を高めて健やかな毎日がおくれるよう心がけていきたいものです。

そして、薬局でもそれらを頭に入れた対応ができればと思っています。

コメント