梅雨時なのに、夏バテ?そんな時どうする??…夏が来る前にできる漢方的ケアを

漢方

・火照ったり、熱っぽかったり…
・怠かったり、やる気がでなかったり…
・浮腫んだり…
・食欲がなかったり…
・下痢になったり、便秘になったり…

これって、ある意味…夏バテ?
そんな時、どうします??

そう、ある意味夏バテです

「今からこの調子では、先が思いやられるわ」と、不調を嘆く声をチラホラ耳にする季節となりました。
ですが、この時期ならではの不調ともいえます。
6月病・梅雨バテ・夏バテ…。

名前が違えど、行きつくところは暑邪しょじゃ湿邪しつじゃの不調です。
・暑さに慣れていない時期なので、体温調節が上手くいかない。
・湿度が上がってきて、水分代謝が上手くいかない。

熱中症にも注意が必要です。
熱中症の救急搬送は7月・8月がピークですが、増え始めるのは5月からです。

だからこそ、対策を。
2つの邪を取り除きましょう。

どうやって邪を取り除く?

暑邪を取り除く→余分な熱を取り除くことです。ただし、冷やし過ぎないことです。
トマトやキュウリ等の身体の熱を冷ます食材がおすすめです。

湿邪を取り除く→余分な水(湿)を取り除くことです。
適度に身体を動かし、入浴は湯船に浸かりましょう。
水をさばきやすいハトムギ茶やコーン茶がおすすめです。また、余分な水を溜め込みやすい冷たい物・甘い物・脂っこい物は控えめに。

身体の水をさばくのは、脾胃(胃腸)の働きです。脾胃が弱ると水(湿)が溜まり、倦怠感や浮腫みにつながります。
だからこそ、脾胃のケアが大切です。
脾胃を養うトウモロコシや白米を。負担にかかる冷たい物や脂っこい物は控えめに。

本格的な夏までに…

今からのケアで、夏の不調を予防しましょう。

涼しい時間帯に身体を動かす→いわゆる「暑熱純化」です。
暑さに慣れた、上手に汗をかける身体づくりを。
上手に汗をかけて、皮膚表面の血流が良くなると、身体にこもった熱を逃がしやすくなります。

胃腸(脾胃)を養う→先にもお話しましたが、胃腸が弱ると、折角摂った水分を上手に使うことができず、余分な水を溜め込むことになります。
胃腸に優しく、水分代謝を促す食材を選ぶと同時に、胃腸を痛めて、余分な水を溜め込む食事を控えめにすることが大切です。

つまるところ、いつもの「食う・寝る・動く」の養生ですね。

あると便利な漢方薬

漢方薬も強力な味方となるはずです。
救急搬送レベルは別にして、得意な分野だと思います。

汗をかき過ぎてグッタリした時は、生脈散しょうみゃくさん清暑益気湯せいしょえっきとうを。
水分代謝が悪くて、身体が重い時は、五苓散ごれいさん六君子湯りっくんしとうを。
食欲がない、やる気がでない時は、六君子湯や補中益気湯ほちゅうえっきとうを。

自分に合った漢方薬はお守り代わりになるでしょう。

※夏を乗り切る漢方薬についてはこちらの記事をご覧ください。→「漢方薬で夏を乗り切る!」※

ご紹介した漢方薬は、気軽にドラッグストアやネットで買えるもの・保険適用のあるもの・漢方に特化した薬局や薬店で買って欲しいもの…色々です。
是非、ご相談ください。

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コメント

  1. 昨晩、暑くて、偏頭痛がひどくて夜中に起きちゃいました。
    24時間連続冷房にしているにもかかわらず…です。。。

    排卵期頭痛もあるので、呉茱萸湯飲んだけど、治まらず、もしかして?と思い、五苓散飲みましたが治まらず…、まあ、次気が付いた時は朝だったので寝てたんですが(笑)
    でも、朝起きても頭痛が治ってない!(゚д゚)!
    五苓散飲みましたけど、今もなんとなく不調…。

    低気圧が来てるとも思えないし、夜痛くても朝痛いことはあんまりなくて…。
    (二日酔いは除く(笑))
    これって熱中症ですかね~(^-^;

    頭痛が起こる時って生理前か排卵期だから、呉茱萸湯か五苓散か迷います。
    今の時期はとりあえず、五苓散のが正解なんですね?
    なんか、長々とすいません。。。

    • 薬剤師A 薬剤師A より:

      頭痛、お辛いですね(T_T)
      日中の活動によっては、夜中に熱中症の症状が出る時がありますね。
      再度の五苓散服用で頭痛はマシになったけど、今も何となく不調…であれば、暑さによって気血や陰が失われた状態かも。五苓散は補う生薬は入っていませんので…。

      呉茱萸湯か五苓散の区別を考えるとしたら、冷えがあるかどうかでしょうか。夏場でもクーラが強かったり、冷たい物(ビールも^^;)をとりすぎると“冷え”は存在します。
      また、頭頂部の痛みには呉茱萸湯が良いと聞いたことがあります。
      梅雨時や低気圧、生理前で“水”の影響や浮腫みがあれば五苓散でしょうか。時期的に五苓散が先に思い浮かびますね。
      痛みも重い感じや締めつけられ感じだったら五苓散かな。

      でも、片頭痛だと呉茱萸と五苓散を同時服用が効く場合もあります。

      こちらも長々とすみません。
      お役に立てる情報があれば良いのですが。
      お大事になさってください!

  2. 詳細な説明、ありがとうございます!!
    なるほど、と思いました(*^^)v

    もともと偏頭痛持ちなのですが、最近はそこまで痛いことはなかったので(ちょっと痛いことはよくあるけど(^-^;)気になってました。
    ちなみに、昨晩も夜、22時すぎたあたりから痛くなっちゃいました。
    五苓散飲んで寝ましたが、昨晩は一昨日ほどでもなく、そして、今朝も痛くなかったです。暑さって大敵なんですね~。気を付けます。。。

    冷えはなくて、どちらかというと暑がりです。
    冬場は寒くないけど、手足は冷たい時はありますが…。
    ただ、最近は冷たい飲み物ばかり飲んでるので、それが原因なのかな…。

    私の頭痛はこめかみなんですよ。
    こめかみに心臓があるかのように、どくんどくんするやつ。
    で、頭が割れそうに痛い。

    呉茱萸湯、効いたって思う時と効果ないって思う時があって、それは冷えがあるかないかで変わってたんですね。ちなみに夏に呉茱萸湯を飲むと暑いです。
    先日は、呉茱萸湯を飲んだらさらに暑くなって、余計頭が痛くなりました(^-^;

    同時服用も効果があるんですね。
    時期とか状況とか判断して、同時服用して試してみたいと思います。

    私の質問に丁寧に答えていただいて、ありがとうございます。
    役に立ちまくりです!!
    ありがとうございます(*^^)v

    • 薬剤師A 薬剤師A より:

      お役に立てたら嬉しいです\(^o^)/
      今日も暑いですね(ToT)
      呉茱萸で頭痛悪化なら、冷ます方向の薬の方が良いです。
      こめかみの激しい痛みなら、気滞の可能性も。“肝”のケアが良いかもです。
      お大事なさってください!