夫が仕事で奈良県の南部に出向くとのことで、「道の駅であったら、買ってきて!」と、お願いした2つのお土産。
左は“大和当帰葉十味”。以前もご紹介した大和当帰葉入りの薬味です。(「お気に入りの薬味から生薬を考える 〜当帰について〜」)
どハマりの息子、たっての希望でリピートです。うどんに蕎麦、素麺、果ては焼きそばからラーメンまで、「とにかく、これさえあれば旨く食べられる」そうです。
「独立(一人暮らし)しても、これだけは送って」だそうです。
いやいや、ネットで買いなさいよ…と思いつつ、いそいそと息子へ荷物を送るようになるのでしょうか。我が母のように。(^^;)
右は“大和可楽”。奈良県曽爾村のクラフトコーラです。以前に奈良県橿原市の“おにみみコーラ”というクラフトコーラをご紹介しました。(「コーラも“漢方”だった? 〜奈良のクラフトコーラを飲んでみた〜」)
それを目にした友人から「こんなのもあるよ」と教えてもらったクラフトコーラが、これです。
大和橘という日本最古の柑橘を使っています。
炭酸水で割って飲んでみました。牛乳で割っても良いそうです。
甘さ控えめで、原液の生薬独特の香り(私は好きなのですが)も希釈で薄まり、美味しくいただけます。
「僕は全然好きだけど、友達の中ではおらんやろうな(笑)」と息子が言うように、好みは分かれるかもしれません。
息子は炭酸好きです。漢方の観点からすると炭酸を好むのは、“気”(≒エネルギー)が停滞している、ストレスがたまっていることになります。炭酸は気の巡りを良くして、胃腸の働きを活発にしてくれるので、自然とそれを欲するのでしょう。
ですが、市販の炭酸入り清涼飲料水は糖分高め・添加物あり・身体を冷やす…ので、こういったクラフトコーラの方が良いかもしれません。気の巡りを良くする、身体を温めてくれる生薬・スパイスも含まれています。
底の沈殿物からも生薬タップリ?なことがわかります。(^^;)
奈良はその昔、推古天皇が薬狩りをされた時から薬と縁のある土地です。
推古天皇が大陸の行事に倣って高取と宇陀で薬猟したとの記録があるそうです。
高取には“くすり資料館”があります。(「桜咲く前の飛鳥へ だけど橘寺の桜に心ときめいたお話」)
宇陀にも“薬の館”があります。数年前に訪れました。
こちらの建物はアステラス製薬(旧藤沢製薬)の創業者、藤澤友吉の生家です。
館内には、生薬に展示や昔の医薬品の看板等が展示されていました。
藤澤友吉以外にも奈良県出身の薬業創業者がいます。
武田薬品工業の近江屋長兵衛、ツムラの津村重舎、ロート製薬の山田安民(津村重舎のお兄さん)、笹岡薬品の笹岡省三も奈良県の出身です。
奈良と薬の関わりの深さを感じます。
飛鳥時代、朝廷は大陸から医術の伝来を進め、薬草の収集や栽培を始めました。
多くの寺院でも施薬とよばれる薬の施しがありました。薬草園も存在しています。
そして、奈良県では医薬品製造と配置売薬が地場産業として発展してきました。
漢方のメッカが我が家の近くにあるのも何かのご縁。
今度は薬草園に行こうかな。
コメント
大和当帰葉十味!!
我が家も大ヒットです(*^^)v
教えていただきありがとうございます(^^)/
私も炭酸好きです。
(アルコール入ってないのも、入ってるのも(笑))
そして気滞です…(^-^;
欲するには理由があったんですね~。
それにしても、製薬会社の創業者たちが奈良県出身というのに驚きました!!
奈良県と薬は昔から続いていたんですね。
薬資料館、くすりの館、行ってみたいです!!
ありがとうございます!
私も気滞体質なので、時々無性に炭酸飲料が飲みたくなります。あとは、柑橘が体に沁みる…(^_^;)
お薬の資料館は、どちらもこじんまりしているので、何処かに行かれる時の寄り道にどうぞ(*^^*)