他の漢方愛好家 (?!) はどんな漢方薬を使っているのだろうと、常々気になっていた私、いよいよ尋ね歩くことにいたしました。
誰にきいた?
漢方に詳しい薬剤師・登録販売者29名
何をきいた?
常備している・愛用している漢方薬を3種
ご協力くださった漢方の諸先輩方、臨床漢方カウンセリング協会の皆様、ありがとうございました。
では、結果発表!!
堂々の一番人気…銀翹散(ぎんぎょうさん)
喉の痛みや頭痛、発熱…いわゆる「赤い風邪」に。
病院ではもらえないスグレモノ漢方薬です。ドラッグストアでも手に入ります。

銀翹散について、詳しくはこちらを…「我が家のクスリ箱③ 銀翹散・桔梗湯の使い方」
知名度抜群、定番の…葛根湯(かっこんとう)
寒気や頭痛、首・肩の強張り…いわゆる「青い風邪」に。
スピードが大事。「病院行って、もらおう」では遅いかも。
体力ある方には効きめの強い麻黄湯、胃腸の弱い方には桂枝湯…が良い場合も。(ご相談ください。)

葛根湯他について、詳しくはこちらを…「我が家のクスリ箱⑤ 葛根湯の使い方」
元気をチャージ…補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
疲れている時、気力がわかない時に。
元気を補う漢方薬の代表的な方剤です。処方名にある「中」は胃腸を意味します。
胃腸を丈夫にして体力をつけていきます。
夏場なら、生脈散もオススメ。

補中益気湯他について、詳しくはこちらを…「疲れた胃腸に漢方薬を ~冬の養生と共に~」
「漢方薬で夏を乗り切る!」
他にも…
●五苓散…吐き気・下痢・二日酔い・お天気頭痛等、“水”のトラブル全般に。
●桂枝加芍薬湯…腹痛・腹部の膨満感に。下痢と便秘を繰り返す場合にも。
●藿香正気散…胃腸風邪に。病院では手に入らないけれど、ドラッグストアでも売っている夏風邪の特効薬。
五苓散について詳しくは…「我が家のクスリ箱① 五苓散の使い方」
桂枝加芍薬湯について詳しくは…「我が家のクスリ箱⑨(最終回) それぞれのレスキュー漢方薬」
藿香正気散について詳しくは…「夏風邪!そんな時はどうする? 冬とは違う夏の風邪にも漢方的ケアを」
“医薬品”ではないけれど、他にも…
●晶三仙®…消化を助ける山査子・麦芽・神麹が原料の健康食品。つい食べ過ぎる宴会や旅行の強い味方。
●五涼華®…体内の熱を冷ます金銀花・野菊花・蒲公英・紫花地丁・龍葵が原料の健康食品。喉が痛い・口内炎・ニキビ・吹き出物…あらゆる“炎症”のイメージに。
●板藍根…抗ウイルス・抗菌作用のある生薬。日本では健康食品だが、中国では風邪やインフルエンザ予防の常備薬。
最後に
生活習慣病を除くと、受診理由の多くは風邪と胃腸のトラブルです。
あげられた多くの漢方薬と健康食品は、この二つに特化したものでした。
「ほとんどの病気は医者にかからずとも治る。だからこそ、治らない病気を研究して治したいと思った。」
臨床医学でなく基礎医学を研究し、画期的な抗がん剤の開発につなげた医学博士のお話です。
病院に行かずとも、病院に行く前に、できること休診日、旅先でも困らない知恵多くの人に知ってもらえたらと願っています。
ちなみに、女性に嬉しい健康増進からアンチエイジングな漢方アイテムも色々でてきまして。
このお話は、また今度。
皆様のオススメ漢方薬もコメントくだされば、嬉しいです。
漢方薬選びに困った時、迷った時は、漢方に詳しい薬剤師や登録販売者にご相談ください。


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